アニメ・コミック

「復活のリュウ」だがしかし...月刊COMICリュウ!

「月刊COMICリュウ」創刊。


徳間書店がマンガ雑誌を、士郎、安彦、吾妻、鶴田、安永かよ!...と期待していたワケですよ。予告から...

出来上がった雑誌は残念なブツそのもの。

士郎は無く、読んで楽しいのは安永航一郎と(世界一であるすね毛描写は無いが)を石黒正数(これだってOURSのそれでも町は廻っているのスピンアウト感があるからで、それ町のほうが良いし)だけ。

あ、短編のふくやまけいこ、天蓮、アサミ・マートはまあまあ。

安永のは「看板になるはずの」神崎XENON(ジョシュ・バーネット喜べ!)とカブっちゃったし、巻末コメントからは(作者の?担当編集の?徳間の?)ヤル気の無さ加減が見え隠れだし。

吾妻の「不条理日記2006」は、実はもっと不条理だった本人のフツーな日記である「失踪日記」や「うつうつひでお日記」が出てしまった後では、なにかこう...企画記事の「失踪入門」も入門者である「香山リカの弟君」の重症っぷりが古き「オ」タクすぎて、吾妻そっちのけの自分自慢でツマらんし。姉の「滲み出る」重症っぷりのほうがオモロイもんな。

小説ベースのは、そこはかと使い古し感。XENONはプッツリ切れた途中から説明ナシに続けただけなので話にならんし(編集仕事しろよ)、安彦作品は悪くないけど、これ描くヒマあるならガンダム~だし、伊藤伸平は毒にならないネタじゃ話にならんし、五十嵐浩一は本当に使い古し感バリバリ。

で、創刊号はオマケの押井守撮り下ろしムービー「女立喰師列伝」に乗っ取られた形になっているが、これがまた、押井のダメさ加減炸裂の作品。(ダラダラと無駄に時間使って、小道具だけ力入れて、左翼トッピングすれば出来上がり~。冗長な分、立ち食いの店のような評価もできん)

本人は「ノンフィクション風の体裁を面白がって~」みたいなコト言っているけど、それなら「放送禁止」あたりのほうが全然マシ。今回のは探偵ナイトスクープの短編とかより格段にツマランよ、ホント。「お銀さんが魅力的に」ってならTSUBAKIのCMの1フレームにも満たないし。

※個人的には「高橋留美子が、ヘッドギアの他の面々が、士郎正宗が凄かっただけ」だと思っているので。押井作品の評価があったヤツ)。

リュウという本をただのDVD販促本にしてしまったのに、メインにしたオマケ(ヘンな表記だ)がコレじゃあね~。

ついでにいえば、個人的に創刊号を見るときの一番の基準である欄外と編集のアオリ文のレベルも無残の一言。リュウという名前持ってきただけが編集のイイ仕事だよな。マガジンの「巨人の星 花形」みたいだ、色々と。


「マンガには旬がある」。という俺の自論を思い知った一冊だった。怖いもの見たさで次も買うけどな(笑)

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コミックハイ!に「うちの大家族」?!

双葉社の「コミックハイ!」で重野なおきの「うちの大家族!」が...

まんがタウンの大看板を持ってくるとは、凄まじいテコ入れだ。残念なのは竹書房と違って独立連動システムではなくフツーの平行連載というコトか。

※ 竹書房の4コマは2誌で平行連載するコトが多いが、サブキャラを変えて独立した話を展開している場合が多く、1つのマンガで2誌買わせる商売上手の中にちょっと良心が見えるのだ。「ちびとぼく」、「貴美tallest」、「ななこまっしぐら」等...

で、OYSTERの「男爵校長」は完全移籍。こっちのほうが合うねぇ。

...まあ、「少年チャンピオン」の哲弘の「椿ナイトクラブ」に出た敵の必殺技「男子魅了(バンコラン)」のほうがびっくりしたけどな。

9/2 追記:つか、まんがタウンオリジナルがコケてたのか。合掌...

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'06第14冊「さんさん録」!

「さんさん録1巻」(こうの史代:双葉社)

世紀の大傑作「夕凪の街・桜の国」で小説でも映画でも表現できないものを描き上げたこうの史代の新作は定年後に事故で妻を失ったおっさん参平が、息子の家で主夫として暮らす、いつものこうの節な地に足のついたコメディである。

タイトルは無くなった奥さんが残した「奥田家の記録」のさんさん録という項目から(参平についての記録「参さん録」である)つまりこの物語は、奥さんのあとをうけた「さんさん録」そのものである。

息子は、ちょっと父のコトをウザく思っている、結構仕事の出来る男であり、その妻は身体の弱い広島の実家に棲む両親の元へ通うために仕事につき、孫娘は非常に不細工で妙な子供であり、とても良いキャラクターだ。家庭としてはフツーに良好か。

「奥田家の記録」には一般的な家事について細かく、一部大胆に適当に書いており、参平でも「やたら時間をかければ」たいがいの家事はこなせ...てないが、まぁ生活には支障がないか。そのへんが話の中心である。

参平は今時のじじいで、もちろんこうのキャラの定番、「いい人であり一本筋が通っているが、ドジが多く、笑ってゴマかす」男であり、なぜか息子を引き抜きに来たヘッドハンティング屋のねーちゃんと微妙な仲になる。雑誌連載のほうで行く末は知ってはいるが、この「老人とジャジャ馬」の微妙な関係の描き方にはしっかりとこうの史代の実力が受け取られる。

次のアクションでの連載はまた広島を描くとのコトだが、重い「ヒロシマ」の話になっても、土台にさわやかで明るいこうの節ある作品になって欲しいものである。

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'06第13冊「うさぎドロップ」!

ヤングアニマルの隠れキャラから、ハレエション・スキマスキ・マニマニ・ゆくゆく...と傑作を連ねていた宇仁田ゆみが、さらに凄い作品を...ちょっと事件なくらいの作品ですよコレは!!


「うさぎドロップ1巻」 (宇仁田ゆみ:祥伝社)

30男のサラリーマン大吉が、ひょんな事から身寄りの無い(あるハズけど...ない)6歳児りんと暮らしていく...設定だけみれば前回書いた、あずまきよひこの「よつばと!」パクかよ??(酒ラボも微妙にそう見えた部分もあるし)と思える部分もあるにはある。

しかし、コレは「よつばと!」が距離を置いている(もちろん、あずまきよひこは描く気になればそれ相応に描けるハズだけど)、「独身男が子供を育てる」ことそのものを真正面から描いていく話である。

もちろん、現在、リアルタイムに子育て中で、子育てマンガも量産している宇仁田ゆみだから、そりゃ描けるとゆ~話もあるが、でもこのマンガはそんなもんじゃない。リアリティが醸しだす重さは凄く重い(大吉の会社での扱いに関してはちょっとイージーな部分もあるが)。いや、もちろん宇仁田の持ち味のポップさはそのままであるが。

視点は完全に大吉側から描かれており、突然、初めて扱う6歳児りんを複雑な世間から守ることになった大吉の姿が上手く描かれている。そして、りんの子供ながらの表現をしっかり描き、それを学び、「扱う」から「一緒に生きる」へ変化する大吉の「親」になっていく姿も...

宇仁田ゆみのもともとのセンスと男性誌と女性誌両方で仕事することにより得た絶妙なバランス感覚、そして最高の取材であるリアル子育てによって子供のサインを受け取れる「親」になるまでを描いた1巻は驚きの作品となった。そして「親」となり、さらに「親」として生きる大吉とりんのこれからの話がこの驚きのレベルを下げるとは思えない...

女性誌FEELのマンガであるが、男にこそ読んで欲しい本でもある。(いや、ホントはやっぱし30過ぎてプラプラしてる女性にこそだな...大声上げるとコワイけどな...)

男やもめの子育てといえば榛野なな恵の「PaPa told me」という傑作もあるな。で、次もそんなマンガについてなんだけど、今日はサッカーも終わったので寝る。

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'06第12冊「よつばと!5」!

「よつばと!5巻」(あずまきよひこ:メディアワークス)

世紀のスーパーロボ、「ダンボー」、悪役「やんだ」登場の5巻、サイドに走るはどんどん「脳が...」っぽくなっていく風香(笑)

個人的にはあずま版「クマのプーさん」だと思っているこの作品。初めて出てくる子供にイヤな大人「やんだ」も、子供が体験するであろう全ての事柄を凝縮したプーと同じく、よつばという子供を描ききるこの作品には必須なキャラクターであろう。

そして、日常を切り取るあずまきよひこ(とアシスタント達)の手腕はさらに素晴らしい。キャラクターのデフォルメよりも写実的に描かれた背景は、しかし、ただの背景に終わることなくキャラと交わり、またキャラがいなくても物語を語っているのだ。第33話「はれ」は現代日本の夏そのもののリズムを堪能できる傑作である。

いや、もちろん34話「うみ」の風香の微妙なウエストや、ジャンボとランボルギーみうらのかけ合いも良いのであるが。

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'06第11冊「もやしもん3」!

士郎正宗の「攻殻機動隊」の密度と深さと、ゆうきまさみの「究極超人あ~る」ののほほんな世界をもつマンガがもしもあったら...あったのである。(って、1・2巻と同じアオリかよ、俺)


「もやしもん3巻」(石川雅之:イブニングKC)

菌を肉眼で見る特殊能力を持つ探偵沢木が、頼りない情報屋2人と共に美女2名の1夜の過ちを解き明かす...青春農大ストーリーの第3巻。

悪の教授、樹チャンの発酵蔵完成と女幹部2号:武藤の舌技(いろんなイミで)を描く前半部と、ブラック蛍登場の沖縄海中戦を描く(ワインの前半、泡盛の後半でもある)3巻は、人気拡大による作者やりたい放題の女幹部エンジン全開作品に....とても良い!

樹チャンの秘密の手下を誘惑し、新の秘密基地に侵入、あらたなる、そして最狂?の女幹部に遭遇する武藤、最大の弱点を克服したにも関わらず、トラウマに怯える長谷川、武藤により新たなバックボーンを開発されるも水着がアレでやはりイマイチなヒロイン候補「はずき」、カフェオレ蛍にはならなかったブラック蛍。

そして、真のヒロイン(?)蛍はまだ行方不明であるが、まあ、それもまた良しか...

前半は読者の期待を微妙にスルーしたチビ・ヒゲ・デブの3人も、沖縄ではデブの特殊能力が公開されて、そこそこな見せ場を。

雑誌展開のほうは作者の疲れが微妙に感じられるとゆ~か講談社の怒涛な広告展開が作者を追い越したとゆ~かちょっとテンポを変えた展開になったが、きっと4巻も後半には怒涛の展開があるであろう。

しかし...読めば読むほど...ウマイ泡盛が飲みたい!!

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'06第8冊「ゆくゆく」!

「ゆくゆく」 (宇仁田ゆみ:祥伝社)

大丈夫か、宇仁田...と思ったら、ちゃんと満塁ホームラン打ってました。ゲーム会社立ち上げ(見習?)学生と弱い女の子ミキによる代表作「トリバコハウス」のキャラ達によるオムニバス、そして続き...

作者入魂のワケアリ40代恋愛話の「りんりん」をはじめ、とにかくもう連続長打の山。素晴らしい完成度。ゆ~コトなしの1冊。

ん~凄いや。でも、たまにはヤングアニマルにも戻ってこい、宇仁田!!

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'06第7冊「酒ラボ」!

「酒ラボ」 (宇仁田ゆみ:講談社)

画伯、西村しのぶに続く「青年氏・レディースコミックどっちもアリ」作家と思ったら4コマにも進出...で、コレの掲載誌KANSAI1週間ってなんやねん?!

快作「もやしもん」のように、農大を....しかし、もやしもんではネタの中心になりそうだが、幅が出ないからか存在しない醸造科の話。

酒造ってるのに下戸で、モテなくて、流されて暮らしているアワモリ君がダラダラと暮らす様を描いているが、主人公がいくら宇仁田マンガにしてもなさけなスギで(結構、なさけない男は出てくるけどもう少しガンバルよな)、話がドライブしない感じ。表紙もザツでらしくない...

まあ、どしてもバケモノ作品である「もやしもん」と比べてしまうのでキビシイ部分もあるが、イチロー並にもスランプがある感じで宇仁田マンガ数少ない内野ゴロとゆ~感じ(それでも並の作家と違って当たっているのだけど)。巻末の2作、特にレモンタイムは8ページでしっかり2塁打なのになぁ。

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春の4コマ祭り「みずたま注意報1」!

「みずたま注意報」1・2巻 (山東ユカ:竹書房)

OURsの「ヒミツの保健室」でゆなっち旋風を(多分、俺だけに)巻き起こした山東ユカの1冊。

気象予報装置を内蔵した(ちょっとチガうがままいいな)、レインこと雨音玲音と、幼馴染で紙ヲタ(フォルダー?)の晴太によるラブコメ?4コマ。

なんにしろ、巻末の設定資料を中心に「デコ+太マユ娘を売り出しちゃる」的な勢いもあり、非常に良い。また途中からの晴太メガネ化と、とんでもなく独特なヒロインキラー須之内先輩により、とても微妙な関係で動いているのが見事。

最近は白い4コマが主流なので、書き込み系の人ももう少し頑張って欲しいのである。

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春の4コマ祭り「ななこまっしぐら1・2」!

「ななこまっしぐら」1・2巻 (小池恵子:竹書房)

いつでも全開な奥さん、ななこと、なぜななこに全開で愛されているかわからんタクさんの話。

序盤のななこの「野望」が少なくなったのは惜しいが、サブキャラの薬師丸と潮路が結構独自で動いたりで、なかなか安定感ある4コマになってきた。

安定しないのは絵柄。もともと、微妙にエロっぽさが残る4コマ絵だったが、一時期から一気にタッチの強弱を抜いたミリペン系の絵になったような。

個人的には前の絵が好きだけど、まぁ、安定しない絵柄とゆ~コトは連載が長く続いているとゆ~証拠でもあるな。

あと、作者あとがきがとても欲しい...

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