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October 2006

極上の生ハムを涙流して味わったのだ!

「信じられない生ハムが今日限定で手に入るかも...」


...って言われたら、食い意地大王の俺様が動かないハズがない。定時ちょっと過ぎに少し待たせてしまった先輩Sさんの車に乗り込み、今日、伝説が生まれるハズのあの店に向かう。

Sさんの独製マシンのしっかりした足回りに感服しつつ(ランエボと変らない固さなのに高級感のある動き)、微妙な緊張が。そして店の近くにSさんが用意したガレージに車を止め、高級感あふれるエントランスに。

Sさんとはここでお別れ。並びの席の予約が取れなかったのだからしょうがない。既に最高の食事会は始まっているらしく、客達のざわめきが聞こえる。

何度も来ている店なのに、今日は焦って席が見つからない。携帯の使える店だったので、先に同じ席についているハズの投手Kに電話...いた。

客席に着くと、回りが一斉に立ち上がる。丁度、いいトコに滑り込んだ...さぁ、儀式の始まりだ!!


 
「いぃ~なぁ~ばぁ~!!」

Namaham2


...それは10月26日、店の名前は「札幌ドーム」、もちろん味わうのは「2006年 日本シリーズ 第5戦 日本ハムファイターズvs中日ドラゴンズ」なのである。

足球Oの取ったチケットは4枚。1塁側のポール脇。並ぶは足球O・投手K・監督Iさん・俺である。足球Oは頭にブラジルトップチーム帽子、手には39旗と完全に格闘ファンの姿なのだが、まぁ、彼にとってはマーシャルアーツを世界に広める絶好の機会(そか?)であるから、まあ、それもアリか。

投手Kは元高校球児で会社野球部のエース、もちろん手には日ハムメガホン。監督Iさんは名のごとく野球部の監督で、水島新司の傑作「野球狂の詩」の岩田鉄五郎そのもののように野球を愛する人。そして野球部にゃ所属してないが、公式カメラマン兼タマ拾いの俺なのだ。

試合は緊迫した投手戦。毎回先頭打者に綺麗に打たれるダルビッシュだが、中日応援団を除く350度を囲んだ日ハムサポーターに気後れするのか中日の攻撃が冴えない...まぁ、今年のシリーズはずっとか。

しかし、数少ない中日フアンの応援も熱い。今年の日ハム×中日の交流戦の時を思い出す...

押出しサヨナラで日ハムが勝った、中日にはなんとも歯がゆいその試合の帰り、先輩Sさん、後輩M夫妻とバス乗り場に向かう途中に彼らはいた。

「負けたけど、よく俺たち来たよな」・「《秋》にはまた絶対ココに来るぞ!!」

トランペットとタイコを大事に抱えた青い男達はそう言っていたのである...そして、彼らは多分あの強力な応援団の中にいるのだ。《秋》はもちろんこの日本シリーズ、宣言どおり帰ってきたドラファン...

ファンといえば、あの娘もいるのだろうか。その昔、出張ついでに筋肉Kと行った横浜球場でずっと一人で「たぁ~にぃ~し~げ~!!!」と叫んでいたセーラー服の女の子。試合終盤に母親らしき人にイヤイヤ連れられて帰っていった直後、谷繁のサヨナラホームランが出てホントに可愛そうだったあの娘。まだ谷繁ファンを続けていて欲しいものだけど...

この日本シリーズ、調子の悪い谷繁...ウチに全巻そろっている「ササキ様に願いを!」(竹書房:みずしな孝之。大魔神ササキ様が今じゃメジャー投手のタカシを使いっぱにする4コマ。谷繁は漢字が使えないバ○)のアレな谷繁のようであるが...つまり、俺はニワカベイファンだったのだ、ベイ日本一前後の数年間...どっかの芸能人みたいな身のこなし...いや、「持っている」のだ(笑)

4回に中日が連打で1点先行するも、金子のまさかの(いや、くると思った)スクイズで同点に。ならばと中日も...川相の登場である。

このバントの瞬間が監督Iさんには一番のシーンだったのかもしれない。

その瞬間「これが世界一の川相のバントだ!」と俺に行った一言は重い。そう、今日が最後になるのは新庄だけではない...川相のその送りバントも犠打職人最後のバントになってしまうのだ。長年、巨砲の影に隠れて、巨人の野球を紡いで来た川相の世界一のバント。

そして5回終了後の今年のファイターズガール&BB+ドーム職員+ゲストのドアラ(ドアラのひねり入りの空中技は凄い)によるYMCAダンスの後(できればコンサガールズ参加して欲しかった)、セギノールの2ランが俺たちの目の前のスタンドに突き刺さる。

試合はある区切りがついた。仕事を終えたダルビッシュと岡島の交換の際に外野3人のあのポーズ、そして震度3を発生させる日ハムサポーターの後押しによる稲葉のダメ押しホームラン。

そして、新庄最後の打席。谷繁が「泣くな」といって投げさせた真っ直ぐを、しかし泣きながらフルスイング...三振。

最後は新庄の全てを受け継ぐコトとなったひちょりのグローブにウイニングボールが収まりゲームセット。

...そして、涙が止まらない新庄に皆が駆け寄り胴上げ。新庄劇場ファイナルはここに最高潮を迎えたのである。続いて新庄に先を譲ったヒルマン監督の胴上げ、さらに...

大社啓二オーナーと共に前オーナーである大社義規氏の遺影が宙を舞う。北海道にファイターズを連れてきてくれて、新庄を呼んでくれたオーナー。少し間に合わなかったかもしれないけど、でもとんでもないスピードでファイターズは「水曜どうでしょうしか娯楽のない」(ハッスル高田総統のありがたくないお言葉)北海道に素晴らしい娯楽を与え、満員のガラナ民族(道民)とともに日本一の胴上げをプレゼントしたのだ。

表彰式の後、空きだしたスタンドに一人でサインボールを投げ込むヒルマン監督とゴミを集める素晴らしい中日ファンを背にしつつ帰途に。携帯が繋がりにくい状態とでSさんとは合流できなかった。監督Iさんはバイクで先に帰り、多分、川相の最後のバントを一人思い出しているコトだろう。

足球O・投手K・俺の3人は生ハムの後は焼きも...というコトで(タクシーも捕まる状況じゃないし)、近くの焼肉屋で祝杯を。

でも、楽しい中にも寂しさが。来年は新庄だけでなく、ヒルマン監督も、主砲の小笠原も、ジャイアンツ時代からは考えられないほど逞しくなった岡島も去るかも知れないのである。(これ書いている時点で坪井も戦力外に、あと戦力外といえばある種、女神を呼び寄せていた絵師、ベルダンディー佐々木投手もか)

札幌のスポーツ好きのココロには、コンサドーレの光(J1昇格)と影(現在)が焼きついているから、そして自分達がまだニワカファンを少し超えた程度で飽きっぽいのを知っているから。

でも、ガチファンの質にはまだ届かないけど(今まで無かったんだし、しゃ~ないだろ)、札幌ドーム全体で応援するサポータースタイルをコンサドーレで学び、そんな形をさらに伸ばすように球団側も応援団もサポータースタイルとアメリカ仕込みの応援を混ぜ合せ、「応援団と観客」とは違うスタイルを作ってくれた。(B・Bのオトナなコラムなんかも素晴らしい)

この勢いをピークだけにしないよう、客としても頑張るが、もちろん選手の頑張りあってこそ。若い選手がこの勢いを忘れないで育つ環境を維持できれば、また極々近いうちに極上を味わえるかもしれない。

頑張れ、北海道日本ファイターズ!! (そしてコンサドーレもな)、そして元気をありがとう新庄剛志!!!


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「復活のリュウ」だがしかし...月刊COMICリュウ!

「月刊COMICリュウ」創刊。


徳間書店がマンガ雑誌を、士郎、安彦、吾妻、鶴田、安永かよ!...と期待していたワケですよ。予告から...

出来上がった雑誌は残念なブツそのもの。

士郎は無く、読んで楽しいのは安永航一郎と(世界一であるすね毛描写は無いが)を石黒正数(これだってOURSのそれでも町は廻っているのスピンアウト感があるからで、それ町のほうが良いし)だけ。

あ、短編のふくやまけいこ、天蓮、アサミ・マートはまあまあ。

安永のは「看板になるはずの」神崎XENON(ジョシュ・バーネット喜べ!)とカブっちゃったし、巻末コメントからは(作者の?担当編集の?徳間の?)ヤル気の無さ加減が見え隠れだし。

吾妻の「不条理日記2006」は、実はもっと不条理だった本人のフツーな日記である「失踪日記」や「うつうつひでお日記」が出てしまった後では、なにかこう...企画記事の「失踪入門」も入門者である「香山リカの弟君」の重症っぷりが古き「オ」タクすぎて、吾妻そっちのけの自分自慢でツマらんし。姉の「滲み出る」重症っぷりのほうがオモロイもんな。

小説ベースのは、そこはかと使い古し感。XENONはプッツリ切れた途中から説明ナシに続けただけなので話にならんし(編集仕事しろよ)、安彦作品は悪くないけど、これ描くヒマあるならガンダム~だし、伊藤伸平は毒にならないネタじゃ話にならんし、五十嵐浩一は本当に使い古し感バリバリ。

で、創刊号はオマケの押井守撮り下ろしムービー「女立喰師列伝」に乗っ取られた形になっているが、これがまた、押井のダメさ加減炸裂の作品。(ダラダラと無駄に時間使って、小道具だけ力入れて、左翼トッピングすれば出来上がり~。冗長な分、立ち食いの店のような評価もできん)

本人は「ノンフィクション風の体裁を面白がって~」みたいなコト言っているけど、それなら「放送禁止」あたりのほうが全然マシ。今回のは探偵ナイトスクープの短編とかより格段にツマランよ、ホント。「お銀さんが魅力的に」ってならTSUBAKIのCMの1フレームにも満たないし。

※個人的には「高橋留美子が、ヘッドギアの他の面々が、士郎正宗が凄かっただけ」だと思っているので。押井作品の評価があったヤツ)。

リュウという本をただのDVD販促本にしてしまったのに、メインにしたオマケ(ヘンな表記だ)がコレじゃあね~。

ついでにいえば、個人的に創刊号を見るときの一番の基準である欄外と編集のアオリ文のレベルも無残の一言。リュウという名前持ってきただけが編集のイイ仕事だよな。マガジンの「巨人の星 花形」みたいだ、色々と。


「マンガには旬がある」。という俺の自論を思い知った一冊だった。怖いもの見たさで次も買うけどな(笑)

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